膠原病の画像診断検査
膠原病の検査である画像診断検査ですが、膠原病を発症する原因の多くは身体内に抗体異常を引き起こすことがほとんどですので、身体内に抗体の異常を起こしている状態で、異常を起こした抗体が攻撃してしまうのは身体内にある臓器類なのです。
抗体に攻撃されている臓器は、当然ですが炎症を起こしますので、画像診断検査をする事でその臓器を特定したり、膠原病の種類や治療の方針などの見当を付けたりする事が出来るようになります。
膠原病の症状で臓器の炎症の確認するために、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査が行われますが、身体内を見るためにはX線検査が一般的な検査となっており、膠原病以外の病気や怪我などでもよく使われる検査方法になります。
臓器が炎症を起こしている場合は、様々な症状が出ますが、症状に合わせてX線画像によって患部の特定をすることができますし、例えば咳が酷いと言う場合には、肺や気管支の状態を調べるために胸部X線写真を撮りますし、腹痛が酷いという場合には腹部X線写真を撮りますし、関節リウマチの疑いがある場合には、痛みや変形の見られる関節を撮影して診断していきますが、単純撮影のほか、関節MRI検査を行う場合もあります。
膠原病の画像検査でも身体的にあまり負担のない検査方法が超音波検査で、超音波検査は、超音波を身体内の対象とする臓器に当てて、超音波が跳ね返ってきた情報をデータ化することで診断する方法で、リアルタイムで臓器の動きを見ることが出来る長所があり、様々な臓器の検査に使われ、血管の状態を確認するときにもとても有効な検査になります。
膠原病の症状は種類が非常に多く、膠原病と言う一つの病気から派生する病気の数は類を見ないほどに多くなっていますので、医療関係者の間では膠原病への関心は常に高く、継続して研究や報告などをチェックしている医師も多く、今はまだ長期的な治療が必要ですが、検査を行う事で早期発見、早期治療をする事が出来るようになっており、予後もかなり良くなってきています。